熱中症予防には水分補給が大切、というのはよく知られていることだが、
その水分補給にもコツがある、ということをご存じだろうか。
水分補給のポイントは以下の3つ。
① 飲む水の温度は5~15℃
汗をかくと、体温の上昇が抑えられる。
つまり、汗をかける状態になることが暑熱順化の条件である。
そして、汗をかけるようになるには水分補給をする事が欠かせない。
暑熱順化は1週間程度で完了するので、
暑さが本格化する前に、今からしっかり水分補給をして
汗をかける体にしておくことが大切。
さらに、水分はただ摂ればいいわけではなく、水温も重要。
体への吸収が早くクールダウンが効果的にできること、
また飲みやすさの観点から、5℃~15℃の水を補給するのが大切。
「水分補給は常温が一番!」と思っている方も多いようだが、
これは大きな誤解で、理想の水温は常温より低い5~15℃。
② 飲む量は、発汗による体重減の70~80%が目安
では、どのくらい水を飲めばいいかというと、
発汗による体重減の70~80%を目安に補給すればよい。
約50%が水分でできているヒトの体は、
普通に生活しているだけで尿や汗、呼気などで
1日あたり2.5リットル前後もの水分を失う。
したがって、個人差はあるが
1日に1.5~2リットルの水分補給をするのが望ましい。
③ 1回に飲む量は10分間で300mlまで
ただし、一度に大量の水分を摂っても効果はない。
運動中、のどの渇きを覚えてから水を飲むのはもはや手遅れ。
水分は、運動をする前から十分に摂っておいたほうが
体温の上昇や心拍数の増加を抑えられるという報告がある。
特に気温が高い時期は、運動中の水分補給だけで水分の損失分を補うのは困難。
だからといって一度に大量の水分を摂っても体内への吸収が追いつかないため、
1回に飲む量は10分間で300mlまでが望ましく、
1日を通してこまめに定期的に飲むのが理想的だ。
天王台駅前整骨院
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