不眠症Q&A

不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 不眠症になってしまう原因や理由はありますか?
A 眠れない理由はさまざまな原因が考えられますが、その多くは覚醒と睡眠のバランスが崩れ、体を「覚醒」させる機能が「睡眠」を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこると考えられています。
バランスの崩れる原因には、生活習慣病、脳神経疾患、呼吸器疾患など、睡眠習慣の問題・睡眠リズムの乱れ、ストレス、うつ病などの精神疾患、アルコール、薬の影響などがあげられています。
睡眠は繊細であり少しの身体の変化により不眠へ繋がってしまいます。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 不眠症と睡眠不足の違いは何ですか?また、不眠症と睡眠不足の原因は違うのでしょうか?
A 不眠症と睡眠不足はよく混同されがちですが、まず睡眠不足は就労や学習、不規則な生活などにより、偏った睡眠習慣となり、その人にとって十分な睡眠が得られずにいる状態を言います。ただし、必要な睡眠時間は、年齢による差や個人差があります。日中、眠気のために仕事や家事に困難を感じなければ、睡眠不足の心配はないです。
一方、不眠症は、精神、身体、神経等の病気などのために、主観的に眠りたいのに眠れず、不眠の症状や日中の活動に影響が続く状態をいいます。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q 睡眠時間は何時間程が身体に良いのでしょうか?
A 必要な睡眠時間は成長や加齢とともに変化することが分かっています。
小学生では9~10時間、その後20歳頃までに7~7.5時間になります。10歳代では個人差が大きく、7時間で十分な中学生がいる一方で、8時間以上の睡眠が必要な大学生もいます。成人後は必要な睡眠時間はあまり変化せず安定します。
60歳を過ぎると必要な睡眠時間は短くなり,70歳を過ぎると実質6時間を切ります。ただし、トイレ覚醒など中途覚醒が増えますので、その分を計算に入れて高齢者では7時間程度床に入っていれば十分と言われています。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 不眠症や睡眠不足と生活習慣病(高血圧や糖尿病など)は何か関係があるのでしょうか?
A 慢性的な不眠や睡眠不足は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を引き起こすリスクを高めることがわかっています。
多くの研究から、不眠と生活習慣病は互いに関連性があり、相互に影響を与えていると言われています。
不眠症状のある人では、ない人に比べて糖尿病を引き起こすリスクや、高血圧になる危険性が高くなるといわれており相互性的に危険は増してきます。
不眠を改善することは、生活習慣病の予防や施術においてもとても大切です。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 不眠症の軽減のために気をつけるべき生活習慣はありますか?不眠症にスマホやゲームをするのはやはりよくないことなのでしょうか?不眠症に対して運動はよいのでしょうか?
A 不眠症を軽減させるため、下記を気を付けることが良いとされています。
・朝、目が覚めたら窓を開けて太陽を浴びる
(朝に日光を浴びることで体内時計が整えられ、朝起きて夜眠くなるリズムを作ります。)
・日中に適度な運動を行う
(夕方を過ぎてからの激しい運動は神経を高ぶらせてしまうため出来る限り控えましょう。)
・脳に刺激の強いものを控える
(ゲーム、テレビ、スマホ、インターネット、音楽などは睡眠の1時間前には控えましょう。脳への刺激が強いため、神経が高ぶり寝つきが悪くなります。)